最近観た映画
Queen of Katwe
ウガンダのKatweという街のスラムで暮らす女の子・フィオナが、チェスを始めることで人生を切り開いていく実話の映画化。すごく良かったです。フィオナの才能と努力も勿論凄いんですけど、何より周囲の大人、特にコーチのサポートが素晴らしかった。母親の感情描写も細かいです。夫が亡くなってから女手一人で育ててきたからこその挟持・思いがあり、チェスが何の役に立つんだっていう感覚を持つところから、大きな大会に出場するフィオナが遠くに行ってしまうような気持ちなど、丁寧に描かれていました。そして、そんなときでもコーチがうまいこと説得するのが本当にクール。脇を固める子役の演技も◎。
Arrival
エイリアンが12機の宇宙船で地球の様々な国に降り立ち、アメリカの女性言語学者がアメリカに降り立ったエイリアンの言葉を解読するミッションに参加するみたいなお話。観終わったあとは色々釈然としない感じがありました。特にエイリアンの存在・目的について。。ただこの映画のコンセプト・テーマを考えればエイリアンなんて本当はどうでもいいんだと思います。あくまでそのテーマを引き出すための装置でしかなくて。ただ海外だと大絶賛されてるようなんですが、個人的にはインターステラーの方がずっと面白かったかなーと。正直途中眠くなってしまった。
沈黙-サイレンス-
遠藤周作の本の映画化。日本でキリシタンが弾圧されていた時代、日本で消息を絶った宣教師を探しに二人の宣教師が長崎にやってくる。私は原作を読んでいませんが、読んでいた人曰くほぼ原作どおりだったそうです。上映時間がかなり長いんですけど不思議とそう感じなかったですね。内容的に重苦しく、楽しいシーンは全然ないし。。。イッセー尾形の演技は少しクスっときたけど。映画の中で出てくるセリフに、日本は沼だっていうのがあるんですけど、ああそうだよねと納得してしまった。この映画を観た後は一緒に観た人と信仰について考えたり、話し合ったりしましたね。だからって観てない人にあまりおすすめする気はおきないですが。しっかし人間は本当によく色んな拷問方法をひらめくよなあ。
件のロースクール学生の告白で思い出したこと
一橋大学のロースクールの学生が亡くなった件でふと昔のことを思い出したこと。
告白について。
中学生のとき、部活動で仲が良かった同級生がいた。
よくパパパパフィーとか、ぷっすまとか音楽の話とかしていた。
進学する高校はお互い違っていたのだけれど、中学校の卒業式の日、告白の手紙をその子からもらった。
手紙には高校入学を機に買ってもらったと思われる携帯電話の番号と、返事を聞かせてと欲しいと書いてあった。
でも私はその子のことを仲の良い友達と思ってはいたけど、恋愛感情はなかった。
当時、というか今でもそうなのだけれど、
自分が好意を持っていない相手から好意を寄せられて断るのはかなりストレスを感じてしまう。
私は臆病な人間なので、断ることで相手を傷つけることも、自分がそれに対して罪悪感のようなものを感じることも嫌なのだ。
結局、電話をかけることができないまま相手が勇気を出してしてくれた告白を無視してしまった。
今思えば、無視するという行為も相手を傷つける可能性が十分にあるのだけど。
そして、自分自身も罪悪感を回避できるかというとそんなことはなく。。。
高校でも同じ部活動を続けた私は、練習試合でその子が進学した高校に行った時、その子がその場にいることを知り非常にうろたえた。
その時はひたすらコソコソと隠れながら見つからないようにしていた。
仲が良かった子を相手にこんなことになってしまうのなら、やはりしっかり断ったほうがまだその後の関係というのも可能性があったかもしれない。
さすがにもう随分経つので今は会っても平気なのだけど、むこうはどう思っているだろう・・・。
ただ恋愛における告白文化は、私にはいつまでも馴染めそうもない。
チベット旅行記part1
夏休みにチベットへ旅行に行ってきました。
行く前に私が知っていたチベットに関するおぼろげな情報
- スーファミの天地創造に出てくるラサ
- かなり昔に観た7 years in Tibet
- ダライ・ラマは亡命している
- Free Tibet運動というのがある
- 僧侶の焼身自殺などのニュース
- 今は中国共産党の監視が凄いらしく、ガイドと一緒じゃないと外国人は外出できないらしい
私は輪廻転生という考え方に魅かれるところがあって、そういう意味でダライ・ラマの転生制度とか、鳥葬とかそういうチベット仏教になんとなーく興味がありました。そんなぼんやりとした動機ですが、今年の夏はチベットへ行こうと決めました。
成都からチベットへ
チベット自治区へ入るには入境許可証が必要になるのですが、基本的にはツアーを申し込んで、ツアー会社に手続きしてとってもらいます。今回現地のツアー会社にネットで申し込みをしたんですが、許可証は成都で宿泊するホテルで受け取ることになっていました。これが結構ドキドキで、ホテルにちゃんと届いてるかなー?届いてなかったら行けないじゃんという一抹の不安があったのですが、ちゃんと届いてました。
チベット自治区への移動手段は鉄道か、飛行機。はじめは青蔵鉄道から眺める景色いいなあと思っていたんですが、ほかの人の旅行記を読んだところ鉄道の旅はそんなに快適でもないようで、休みも限られているしので飛行機を選択。成都から複数の航空会社が一日に結構な数のラサ行きの便を出しています。
成都から2時間くらいでラサの空港に到着してまもなく、なんとなく頭が重たいなあという感じがありました。以前、黄龍・九寨溝に行ったときと同じです。私の場合やはり標高3000㍍を超えると頭痛が来るようです。
1日目・ラサ
空港でガイドさんと合流、車に乗ってそのままホテルへ向かいます。ガイドさんはチョモランマ付近の村出身で英語が上手なチベット人です。インドに6年近くいたそうなんですが、山越えたんでしょうか・・・聞くのを忘れました。
空港からラサ市街への道は非常に快適。新しいトンネルのおかげで以前より移動時間も短縮されたとのこと。ラサ市街への入り口あたりでは中国のほかの都市同様、同じ外観のアパートメントビル群の建設が行われていました。
ラサ市街の入ってまず驚いたのが車の多さ、新しい建物です。私が想像していたよりずっと近代化が進んでおり、完全に中国の一地方都市といった趣。若干埃っぽい感じが敦煌と似てます。こっちは空が近いって感じですが。
ラサにはチベット人が多く住んでいるバルコル周辺のエリアと移住してきた漢族が住んでるエリアがあり、私たちが宿泊したのはバルコル近くのホテルです↓。
ホテルの部屋はこんな感じ。シャワーブースがあるんですけど使ってると水が漏れる。。。でも綺麗でしたし、特に不満はないです。wifiもあるし、おすすめのホテルです。テレビは中国国内のチャンネルのみです。CCTVはチャンネル数多すぎ。
明日からの予定をガイドさんと打ち合わせしたのち、初日は自由行動。ガイドと一緒じゃないと外出できないなんてことは全くなかったです。まあ場所によっては違うのかもしれませんが。
まずはホテルの周辺を散策。ホテルの前の北京通りは信号がないので渡るのにはタイミングを見計らって他の人と一緒に群れて渡ります。
近代化がすごいスピードで進むチベットでもまだこのあたりはそれらしさが残っています。なぜかドラゴンボールのOPを熱唱してる人がいました。ポタラって単語も出てくるしチベットでも有名なのかしら。
このお寺はラモチェです。7世紀に文成公主によって建てられたそうです。ちなみにちょうど文成公主を題材にしたテレビドラマ?映画の放送があるそうで宣伝ポスターがホテルに貼ってありました。ラモチェの中はこんな感じ。パンチェン・ラマ10世の肖像画があります。
ちなみに中は時計周りに回るのがチベット式らしいです。
ラモチェを出た後再び大通りを渡りバルコル方面に向かう。この時点でものすごく喉が渇いて、飲むヨーグルトを買いました。美味しかったです。
バルコルは漢字で書くと八郭街、ここも皆時計周りに回っています。チベット全土から巡礼者が集まるジョカンがあり、おじいちゃん、おばあちゃんがマニ車を手に持って回している姿がそこら中で見られます。五体投地してる人も沢山。
バルコルは門前町みたいな感じで、お土産を買い物するところが沢山あります。私はどうしても銀のマニ車が欲しくて色々見て回ったていたのですが、ここでは銅とか金(メッキ?)のものしか見つけられず、親にあげるマニ車だけ購入しました。2000円くらいだったかな。
午後6時くらいまでブラブラした後、晩飯を食べるためにレストラン探し。チベットは6時でもまだ明るいです。北京と同じ時間使ってりゃまあそうだわな・・・。レストランは安全牌として地球の歩き方に乗っていたDUNYAというところにしました。ここは西洋人にも人気があるらしく、2階席はテラスになっており結構な数の西洋人旅行客が居たようですが、大通り沿いでうるさいので、私たちはほかに客がいない1階のテーブルで食べました。
頼んだのはナンとカレーのセット、ヤクのハンバーガー、揚げたヤク肉のモモ(餃子みたいなの)。味はまあ、普通。。。美味しいかといわれるとうーんです。ひき肉になっているおかげか、ヤク肉の臭みは感じませんでした。
ただ店員さんはすごくフレンドリーで、私の買ったマニ車にちゃんとマントラが入っているか、値段が適正かどうかを確かめてくれました。とりあえず私が買ったのはオッケーなレベルだったようです。
ホテルに帰って初日は終わりです。続きはpart2書きます。