ギリシャのサモトラキ島に行ってきた

今年の夏休みはパートナーとその友人Pと自分の三人でギリシャのサモトラキ島に行ってきた。サントリーニではない。


もともとパートナーのいとこが計画して一緒に行く予定だったのが突然ドタキャンになり不参加。
宿泊施設は返金不可のプランで予約したため、ドタキャン分すでに数百ユーロを金ドブ。さらにパートナーが日程を勘違いしており初日に出発できないことが判明し1日分の宿泊費を金ドブ。行く前からすでに私はテンションが低かった。あれだけ確認してなぜ忘れるんだ。

 

サモトラキ島にはアレクサンドロポリからフェリーに乗る必要がある。一日一本。飛行機はない。

前日にフェリーの出発時刻を確認したところ、Pが時刻を勘違いしており、おまけに午前中に予定を入れていてその後で出発しても間に合うかどうかギリギリなことが分かった。内心お前らいい加減にしろよと・・・。

結果、午後4時出発の便の2分前にチケット売り場に着いて乗せてもらえることになった。いや絶対無理だと思ったけど。時間にある程度ゆるくて助かった。。ありがとうフェリー会社の人。

 

ホテル

私たちが泊まったのはここ。

港から徒歩10分、オーシャンビュー。部屋は清潔でエアコンがばっちり効いている。私はむしろ硬い方が好きなんだけど、パートナーは硬いマットレスが嫌いで上に毛布を敷いて寝ていた。朝食はそんなに種類があるわけではないけど、普段朝食を食べない自分には充分。コーヒーと茹で卵に自家製パウンドケーキ、ギリシャ風ヨーグルトを毎日頂いた。

Hotel Aeolos Samothraki – Hotel Aeolos Samothraki

受付のお姉さん達はみんなフレンドリーで親切だった。マネージャーのソフィアは大変ありがたいことにわざわざ全額返金処理をしてくれ、宿泊した分だけ支払ってくれればいいと申し出てくれた。なのでこのホテルでは一切金ドブせずに済んだ。神対応

 

サモトラキのニケ

サモトラキといえばルーブル美術館に展示されているニケの像があった島である。ホテルから車で15分くらいのところにある島の考古博物館とかつて神々の聖地だった場所を訪れた。聖地では瞑想をしている人たちを多く見かけた。どうやらこの島はスピ系の人に人気があるらしい。博物館入り口前にあるニケ像はレプリカ。

 

ビーチ

サモトラキにはいくつかビーチがあるが、ひとつ(Vatos)を除いて浜辺は石。履いたまま泳げる履き物があると良い。現地でも買えます。ビーチでは飲み物さえ買えばシートに座れます。自分はよくモヒートを頼んだ。水の透明度は高く、小さい魚が結構泳いでいるのでシュノーケリングも楽しめる。

ただし港と反対側のビーチ、Kiposは電波が弱くインターネットがつながらなかったり、トルコの通信プロバイダを拾ってしまったりするので注意。ただこのビーチが一番泳いでいる魚が多かったのでシュノーケリングするにはもってこい。

 

滝と水からの伝言

島の中にはいくつも滝があって、瀑布では泳げる。見たことのないアメンボのような生き物もいた。ただ滝によっては滝壺まで行くのに結構歩いたり、山登りをする必要があったりする。Foniaの滝はひとつ目の滝まで1時間、そこから二つ目の滝まで30分くらい険しい山道を行くことになるのだが、正直個人的にはひとつ目の滝の方がインパクトがあったかな。帰り道は膝が痛み始めた。

帰り際、Foniaの滝入り口の駐車場でパワーストーンを売っていたおじさんが日本語で「ありがとう」と書かれた色紙を見せてくれた。そして自分は水からの伝言の作者、江本勝のフォロワーなんだと力説。この色紙は江本氏の通訳だった女性から貰ったらしいが、読み方と意味が分からず教えて欲しかったらしい。友人Pによると水からの伝言は国際的に結構有名とのこと。マジかい。まさかこんなところでこの名前を聞くとは。ちなみに私はおじさんにとって島で喋ったことのある3人目の日本人だそう。

 

登山と泉

島には滝の泉源になっている泉があるのだが、そこまで行くのは中々しんどい。ホテルの受付でガイドツアーを手配してもらった。途中まではなかなかの悪路を四駆車で行き、そこから90分ほど登山。足場が砂利で滑りやすく、ちゃんとした山登り用の靴がないと危険だと思った。自分はスニーカーだったけど。ヤギの糞もたくさん転がっている。途中でヤギの放牧をしている人たちとすれ違った。

辿り着いた泉でガイドのお兄さんから水を入れてシャカシャカ振る、砂糖たっぷりのコーヒーを貰った。登山の後のコーヒー美味い。疲れた足を泉に入れて冷やした。

泉では若いヒッピーの一団がキャンプをしていた。島に来てから気づいたが、この島ヒッピーがやたら多い。やはりスピ系に人気なのだろう。確かにマイナスイオンたっぷりで古代の聖地がある島は非常に心が落ち着く場所だ。

ちなみにこの旅の間3回ヒッチハイクしているヒッピーを車に乗せた。彼らはフランスとリトアニアだったかエストニアだったか、あとどっかヨーロッパの国(聞いたけど忘れた)から来ていた。

 

城と城下町Chora

島にはいくつか村というか町があるのだが、その中でもChoraはかつての城跡が残っている観光地だ。土産屋が結構あり、自分はここではTシャツや置物を買った。島が見渡せる眺めの良いカフェでは自家製のイチジクのアイスクリームを食べた。島にはイチジクや柘榴の木が生えている。内装もキュートで居心地良し。店内には他にノマドっぽい風貌の人がちらほらおり、ノートPCを開いて何やら作業をしていた。

 

猫だらけ

滞在中至るところで猫を見かけた。イスタンブールのような、日本の猫島のような。レストラン(タバーン)で食事してるとほぼ必ず寄ってきます。猫歩きの写真家さん、どうですか?ちなみにこの下の写真、動物のお医者さん味がありません?

 

滞在を終えて

おそらく日本人にはそれほど知名度がないと思いますが、サモトラキ、とても良かった。物価も他の都市に比べたら低めで山と海、自然が美しく、アウトドア好き、休暇をのんびり過ごすのが好きな人にはピッタリでしょう。スーパーマーケットに行けば必要なものは何でも揃うし、カードも当然使えます。島の人は親切で、道でもなんでも、困っていれば色々教えてくれます。島へのアクセスが限られているのが不便といえば不便か。それゆえ観光客は主に車でそのまま来られるブルガリア人と自由なヒッピーが多いようです。同じホテルに泊まっていたドイツ人はマイ自転車を持ち込んでいてさすがだなあと思った。